去年あたりから出回り始めた、フランス産のブルー岩塩。

非常に濃いブルーや淡いブルーのものがり、光を透かすととても綺麗で、人気があります。

 

 

 

初めてミネラルショーで現物を見た人は

「え!?これ岩塩なの!?」

と驚かれます。

そして皆さん、こう思います。

「なんでこんな青いの?」

と。

 

さて、世の中にある岩塩には、けっこう色んな色があります。

ヒマラヤのピンク、オレンジ岩塩は見たことがあるのではないでしょうか?

他にも青やら緑やら、黄色やら褐色やらなんやら。

 

本来塩の結晶は無色なのですが、なぜ色が付くのか。

その原因は大きく分けると、

不純物によるものか、結晶格子欠陥によるものかの2種類です。

例えばヒマラヤのピンク、オレンジ岩塩は鉄系の成分、

ポーランドの緑岩塩は銅系の成分といったように、

多くは不純物によるものですが、今回のような青は結晶格子欠陥によるものが主です。

昔からドイツやアメリカのニューメキシコ州等で綺麗な青い岩塩が取れますが、

それらの色の原因は結晶格子欠陥によるものです。

 

そして、今回のフランスのブルー岩塩ですが、

まだ出回り始めたばかりで、まだ色の原因は誰も知らないようなので、

その原因を解析してもらうことにしました。

 

以下が解析結果です。

 

難しい話を聞くと頭が痛くなる!

という方の為に簡潔にまとめますと、フランス産のブルー岩塩も、色の原因は結晶格子欠陥によるものでした。

結晶格子欠陥によるもだと、紫外線や加熱で褪色するとのことです。

不純物によるものではないので、本品を水に溶かしても、水は青くはならないはずです。

近いうちに実験してみようと思います!

 

あと、必ず聞かれるんですが、食べれません。

いくら不純物によるものではないとしても、何かしらは微量に入っているはずですし、

何より食品としての認可がありません。

なので、食べないでくださいね!!

 

さて、一般の方は、

「ああ、そういうものなのね!」

くらいで問題ないと思いますが、

当ラボのホームページに遊びに来てくれる皆さまは、

「原因は分かったけど、そもそも結晶格子欠陥ってなんなのよ?」

と、もっと詳しく知りたいことでしょう。

結晶格子欠陥は、岩塩以外にも様々な宝石の色の原因になる為、

宝石の勉強をすると必ず出てくる話です。

 

ということで、次回はもっと詳しく解説していこうと思います!!!

気長に待っててください!